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				|  | この不況下で何をするべきか? |  
当社のクライアント先の最近の売上状況を見ていると前年比同程度かさらに低下してい
る企業が多い。このような状況下で経営施策として何をすればよいのかコメントしたい。
 
 6月にクライアント先で、今期の経営方針発表があった。社長からは今期の経営環境化
 で守りの施策として設計、購買、生産のコストリダクション、一時休業日の設定等の話、
 攻めの施策として付加価値製品の開発強化の話があった。
 
 この社長の話で「厳しくとも人員削減は避けたい」「製品開発の為に開発投資は下げな
 い」「組織全員で痛みを分かち合い頑張ろう」三つの言葉が強烈に記憶に残っている。
 
 企業によっては収支を合わす為、縮み思考で固定費削減、いわゆるリストラのみを主要
 施策として展開しているところが多い。これでは一過性で利益が出たとしても、将来的な
 事業の継続は望めない。「入るを量りて出づるを制す」の言葉のように守りと攻めの両輪
 の経営施策が必要である。
 
 
		
			
				|  | 守りと攻めの経営施策 |  
守りの施策は固定費の削減だけではなく、特に変動費の低減が重要と考える。製品の構
造、仕様の変更、あるいは部品の共用化等の設計的な視点による製品コスト低減、造り易
 さの追及、工法、工程改善による生産コスト低減、集中購買、開発購買等の購買改善によ
 るコスト低減の三視点により変動費の低減を徹底して実行する必要がある。
 
 また、攻めの施策はメーカであればやはり売れる商品を開発する事である。当然、販売
 部門の営業方法の改革、改善も重要であるが、顧客がほしくなる商品を市場投入する事が
 売上増加につながる。
 
 この環境下でもトヨタのプリウスは、8月で車名別新車販売台数15ヶ月連続トップであ
 る。ユニクロのサラファイン、ブラトップはヒットしている。成熟市場でも顧客のニーズ
 を開発し、適応した商品を開発すれば売れる事がまさに実証されている。
 
 ピータードラッカーが企業の使命は顧客の創造であると説いているように、顧客が望む商
 品を開発し、顧客を獲得できれば売上増加が期待できる。
 
 しかし、一方でこの売れる商品を開発する為には地道な研究開発が必要である。
 
 一過性では売れる商品を開発できない。トヨタのプリウスもユニクロのサラファインも長
 期間の要素技術研究開発の結果により、技術の完成度を上げる事ができ、製品の市場投入
 ができたと思う。またこの為には、先述の社長の言葉のように継続的な開発投資(人・
 物・資金)も必須である。
 
 以上、不況下の経営施策について簡単なコメントを記載した。是非、現在の経営施策を
 この観点で点検していただければ幸いである。
 
 
		
			
				|  | ユニクロの柳井会長兼社長は・・・ |  
余談であるがユニクロの柳井会長兼社長がピータードラッカーを経営の師匠と仰いでい
るように私も経営コンサルタントである立場からこの著名な経営学者兼経営コンサルタン
 トを尊敬している。
 
 (1)顧客を創造せよ
 (2)強みを生かせ
 (3)顧客は誰で、何処にいて、何を望んでいて、何を与えられるかを考えよ
 (4)マーケティングとイノベーションは経営の両輪
 (5)これからは知識労働者が主役
 
 というように興味深く、示唆にとんだ言葉が多い。
 
 
 
 
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