『発想は どう使うから どれ使う』

Facebook Pageにて掲載しているミニコラム【今日の一言】より
加筆・訂正してお届けします。

 　  　　『発想は どう使うから どれ使う』

既存製品の新しい市場への展開を考える際
従来とは異なる用途を検討することがあります。

手軽で、たいへん有効な手段でもあるのですが
実際に成功しているケースは極めて稀です。

典型的な失敗例は、以下のようなものです。
当該製品を前にして開発担当者の鳩首会談。

あれにも使えるのではないか、これにも利用できるのではないかと
様々なアイデアが出されます。

すると、それに満足して検討がそこで終わってしまうのです。
そして、焦点がいきなり販路開拓に移ってしまいます。

しかし、これでは売り手の論理に過ぎません。
ユーザーの視点が欠落しているのです。

新しい用途案があれば、今度はユーザーの立場で
「その用途で選ぶものは何か」という検討が必要です。

今ある製品がこれにも使えるというのではなく
当該用途でこの製品が選ばれるか否かが重要です。

既存の製品と比較して優位性はあるのか。
当該用途に向け、改良の余地はないのか。

輸入されていない海外製品で、より優れた物はないか。
こうした検討を踏まえ、成功への道が開かれるのです。

実際、こうした発想からヒット商品が誕生するケースもあります。
答えはいつも、現場に在るのです。

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