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チャンス無いじゃないですか! |
コンサルティングの現場や身近なトピックスからマーケティングのヒントをお届けする
『マーケティング小咄』。今回のテーマは新規事業。
NHKのお気に入りクイズ番組が(私の周囲で)惜しまれつつ終了してしまいました。冒頭
のタイトルは同番組の人気コーナー「ほうれんそうゲーム」で、点差の付いた状態で最終
問題を迎えた際、負けているチームから発せられる「(逆転の)チャンス無いじゃないで
すか!」という定番のセリフです。
新規事業のご相談を受けたり、新規事業関連のセミナーの際、似た様なセリフをよく耳に
します。
私の持論は「新規事業計画において、その潜在的な成功可能性が50%以下のものは事業で
はなくギャンブルである」というものです。大切な社員や家族の生活がかかる会社の事業
を一か八かで進めてはいけません。
成功確率の尺度としていくつかの項目があります。詳細は省きますが、その中には絶対に
不可欠な要素が含まれており、経験上、概ね外すことは無いものと思います。
よくあるケースは、既存事業が不振で資金繰りさえ圧迫している中で、新規事業に活路を
求めるというもの。こうしたケースは殆ど成功の見込みがありません。止めた方がいいで
すよ。
この助言に対し、「他に方法が無いから相談しているのに、チャンス無いじゃないです
か!」という経営者の悲痛な叫びが。
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ご安心ください |
番組では、司会者の「ご安心ください。最終問題は高得点のため一発逆転のチャンスがあ
ります。」という内容のコメントが続きます。
転じて、実際のコンサルティングの場面では、一発逆転の秘策など持ち合わせてはいませ
ん。しかしながら、経営を改善するためのアドバイスは可能です。
冷静に考えてみてください。
これまで何年にも渡って培ってきた人材、ノウハウ、顧客、取引先など様々な経営資源を
有する既存事業を立て直すことと、一から始める新規事業。どちらの難易度が高いかは火
を見るよりも明らかです。
とはいえ、一度経営状態が悪化し、売上やら資金繰りやら様々な課題に忙殺される中で冷
静な判断力が鈍り、隣の芝生の例えのように新規事業が美田に見えてくるという状況も理
解できなくはありません。
「何が何でも新規事業」という思考を一旦冷却し、既存事業を見つめ直してみましょう。
もう打つべき手が無いと諦めていた既存事業も、既存顧客へのアプローチや、新しい販路
の開拓、自社サービスの異業種への転用や他社とのコラボレーションなど様々な可能性が
見えてくるものです。
これらも、既存事業をベースとした立派な新規事業です。しかも成功確率は遥かに高いの
です。
実際、「チャンス無いじゃないですか!」から、こうして経営改善したケースは多々あり
ます。どうぞ「ご安心ください」。
今日の一言: 起死回生、チャンスは身近に埋もれてる
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