「中国での成功するビジネスモデル」に理由が

PM2.5の大気汚染の問題に始まり、豚の不法投棄、鳥インフルエンザと、中国に関する環
境問題、汚染問題に関するニュースが後を絶たないが、「中国（人）は相変わらず加減だ
から」という一言で済む問題ではないだろう。
　
その問題の根本には、中国での「成功するビジネスモデル」に理由があるだろう。
　
中国での成功者の多くが、ある一つの事業の成功をきっかけに短期間で一気に業務を拡
大させ、利益を出せるだけ出した後は、その事業を閉じ、また別の新たな事業を始めると
いう人が多い。
　
すると工場であれば、数十年にわたって稼働させるという前提ではないから、当然ながら
最低限必要な設備にだけお金をかける。もちろん商品の生産管理に関わる設備費用には
十分にお金をかけるが、商品を生産した後のその他の部分に関して、優先順位は二の次
になるのである。
　
成功した企業であれば、環境問題に配慮した設備にも投資をするが、当然うまくいかず立
ちいかなくなった企業は、工場をそのままにして倒産・失踪してしまうこともあり、工場
の廃棄物も誰も手をつけぬままそのまま放置され、業者が代行して処理したとしても、簡
易な方法で処理され汚染問題が残ってしまうというのが実情であろう。
　
だからといって日本人が「これだから中国（人）は」と言えるかというとそうではない。
イタイイタイ病に始まり、日本でも中国と同じように過去幾度も公害が起き、多くの人が
犠牲を負ってきたことも事実である。その方達の犠牲の上に、法整備がされ、浄化設備の
研究開発もなされてきて今日の日本があるはずである。
　
「環境汚染の解決に取り組む企業には（法人税などを）優遇処置をする」など、中国人の
考え方に合わせた法整備をして、一刻も早く環境汚染が止まることを願うばかりである。

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